Micro Focus Backup Navigator 9.80は、当社のバックアップ/リカバリ製品であるData ProtectorおよびVM Explorerを補完するツールであり、バックアップ/リカバリ環境とバックアップ戦略の監視と最適化に役立つ分析、バックアップ監視、レポート作成機能を提供します。Backup Navigatorでは、80種類以上の重要なバックアップパフォーマンス指標に基づいて、カスタマイズ可能な対話型の分析レポートを作成できます。このレポートを使用すれば、バックアップ操作のボトルネックや非効率性、バックアップリソースの不均一な使用をプロアクティブに発見し、バックアップの問題やリソースの潜在的競合を解決し、将来のキャパシティニーズに関するデータ主導の計画を立てることができます。
本日より、Backup Navigator 9.80の一般提供が開始されます。これは、最近発表されたバックアップ/リカバリ関連のコア製品Data Protector 10.02をサポートします。前のリリースである9.70については、こちらのブログをご覧ください。新しいBackup Navigator 9.80には、次の機能があります。
1. Windowsサーバー上で動作するBackup Navigatorのサポート
Backup Navigatorは、Linux OSに加えて、Windows 2012 R2上でもサポートされるようになりました。これにより、Windowsサーバーのみが使用されている環境のバックアップにも使用できるようになります。
2. 定義済みのサマリーダッシュボード
新しい定義済みのサマリーダッシュボードでは、バックアップインフラストラクチャーの状況ステータス、サービスレベル目標のステータス、最新のバックアップステータスの一覧表示が利用できます。管理者は、グラフのドリルダウン表示を使用して追加情報を入手することにより、問題にプロアクティブに対応できます。
3. 重なり合うセッションに対する新しいモニター
多くのユーザーが、アプリケーションの1つのセッションが終了する前に、同じアプリケーションの別のセッションが開始されたことに関連する問題に遭遇しています。Backup Navigator 9.80では、同じバックアップ仕様を持つ重なり合うセッションに関する警告が利用できます。警告が発生した場合、管理者は、問題のあるセッションの根本原因と、潜在的な根本原因を発見できます。さらに、一般的なパフォーマンスの問題の確認や、セッション実行の頻度の確認といった推奨アクションも提示されます。
4. 非重複排除デバイスに対するターゲット予測
追加のストレージ要件を予測するためには、保護されたデータの増加率を把握することが必要です。Backup Navigator 9.80を使用すると、バックアップインフラストラクチャー全体の保護されたデータ量の増加を観察できます。この情報は、メディアプールのレベルと、バックアップ仕様のレベルで入手できます。また、ターゲットリソースがリミットに到達する推定時刻を調べたり、予想よりも増加速度が大きいバックアップ仕様/アプリケーションバックアップを検出したりすることもできます。
5. 重複排除ノードごとの空き容量の監視
重複排除ストアごとの空き容量を追跡できるようになりました。これにより、重複排除デバイスのコンソールにアクセスせずに、デバイスごとの空き容量を観察し、重複排除デバイスと重複排除ノードの間の関係を知ることができます。
6. サービスレベル目標の監視のシンプル化
Backup Navigator 9.80では、SLO (リカバリポイント目標 (RPO) およびリカバリ時間目標 (RTO)) の監視がシンプル化されています。すべてのアプリケーションは、平均アプリケーションリカバリポイント (RP) およびリカバリ時間 (RT) に基づいて、ゴールド、シルバー、ブロンズの3つのSLOカテゴリの1つに設定されます。どれかのアプリケーションがカテゴリに設定されたRPOまたはRTOに違反した場合、Backup Navigatorは管理者にアラームを送信します。
これらの機能の詳細については、Data Protectorクイックスペックおよび製品リリースノートをご覧ください。
（本ドキュメントは、以下のBlogドキュメントの日本語訳となります）
Announcing Micro Focus Backup Navigator 9.80