Micro Focus Data Protectorの最新のアップデートを発表いたします。これは、動的なデータ主導型データセンター向けに設計された物理環境および仮想環境用のバックアップ/リカバリソフトウェアです。Data Protectorは、当社のData Protectionスイートの核となるコンポーネントです。このスイートには、バックアップ/リカバリ環境とバックアップ戦略の監視と最適化に役立つ分析、監視、レポート作成ツールであるBackup Navigatorも含まれます。
新しいリリースは、本日よりすべてのお客様がMicro Focusサポートサイトからダウンロードできます。Data Protectorの最近の他のバージョンについて知りたい場合は、過去のブログ記事をお読みください。Data Protector 10.00では、セキュリティに関する重要な改善と、新しいWebベースのユーザーインターフェイスが導入されました。また、Data Protector 10.01では、統合スケジューラーに機能が追加され、環境のより細かい管理が可能になりました。
そして今回、最新バージョンのData Protector 10.02がリリースされました。以下の部分では、このバージョンの主な機能について説明します。
1. Data Protector統合スケジューラーの使いやすさの改善
Data Protector 10.02では、統合スケジューラーの使いやすさが引き続き改善され、スケジュールのさらに細かい設定が可能になりました。統合スケジューラーでは、従来の日単位および月単位の表示に加えて、分単位および時間単位のバックアップスケジュールの確認が可能になりました。また、このリリースでは、スケジュール単位でのデバッグを可能にするデバッグオプションも用意されています。
2. サードパーティ製ストレージシステムとのストレージ統合
Data Protector 10.02では、異種混在環境でのストレージシステムの統合が改善され、管理が容易になるとともにコストを節約できます。
NetApp ONTAP 9.1ファームウェアのサポートにより、次のような機能が提供されます。
- ボリューム暗号化 (NVE)
- FlexGroup
- Microsoft Azureに対するクラウドサポート
(既存のAWSサポートに追加)
HPE Recovery Manager Central (RMC) 4.0/4.1のサポートにより、次のような機能が提供されます。
- RMC Data MoverがMicrosoft Hyper-Vでも使用可能
- HPE StorVirtualストレージシステム (+ 3PAR) のサポート
3. プラットフォームとアプリケーションのサポート
Data Protector 10.02では、アプリケーションのサポートが追加され、相互運用性マトリクスがさらに広がって包括的になるとともに、Data Protectorとの統合が容易になります。
SAP HANA 2.0 SPS 01(2018/1にSPS 02に対応)のサポートにより、バックアップとリカバリ関連の次のような新機能が導入されます。
- バックアップの暗号化
- サードパーティ製バックアップツールのサポートの改善
- ストレージスナップショットからのリカバリ
- テナントデータベースの機能拡張
Microsoft Exchange 2016およびGranular Recoveryがサポートされます。Windows Server 2016上の最新のMicrosoft Exchange 2016で、Granular Recoveryを実行できるようになります。
まとめ
6月にリリースされたData Protector 10.00は、過去3年間で初めてのメジャーリリースでした。このリリースでは、新しいWebインターフェイスの最初のフェーズと、基盤となるセキュリティモデルの改善が導入され、Data Protectorの歴史に重要な瞬間を刻みました。Data Protector 10.01では、ユーザーインターフェイスやストレージ/プラットフォーム統合の分野で新機能が追加されました。そして、最新リリースのData Protector 10.02では、統合スケジューラーが引き続き改良され、サードパーティ製アレイとのストレージ統合やアプリケーション統合が追加されています。
これらの機能の詳細については、Data Protectorクイックスペックおよび製品リリースノートをご覧ください。
(本ドキュメントは、以下のBlogドキュメントの日本語訳となります)
Announcing Micro Focus Data Protector 10.02