World Backup Dayが制定された2011年当時、全世界で1.8ゼタバイトのデータが存在していました。2020年までに、その数は200%近く増加します。データのバックアップがサイバーセキュリティに不可欠なレイヤーであることに変わりはありませんが、データの状況は指数関数的に成長し続けています。クラウドやAIのようなテクノロジーは、データの作成と利用を急速に増加させていますが、これは、組織がどのような情報を保存するかを含め、データに対する考え方を変えなければならないことを意味しています。World Backup Dayは、この変化を開始する絶好の機会です。
バックアップは、ランサムウェア攻撃や災害時に企業が迅速かつ機敏に対応するために必要なものですが、やみくもにバックアップを行うべきではありません。そうでなければ、リソースや帯域幅が圧迫され、組織はコンプライアンス上のリスクを負うことになります。今日のデータがあふれている環境では、データの発見と保護が、データとそのリスクレベルを理解するための鍵となります。
データプライバシーとデータ保護を優先することで、組織は情報の保護と災害復旧にとどまらず、セキュリティ体制を強化することができます。例えば、データ分析により、データの冗長性や非効率性を特定し、保存する必要のあるデータ全体の量を減らし、組織のデータフットプリントを削減することができます。プライバシーを強化するテクノロジーはこれをさらに一歩進め、データ使用量の最小化を支援すると同時に、持続可能性、倫理的な情報利用、規制遵守やコンプライアンス確保を促進します。データマスキング、トークン化、暗号化などのテクノロジーは、データの過剰保持を防ぎながら、個人のプライバシーを保護し、重要な情報を保護することもできます。データの保護とプライバシーを強化するテクノロジーを組み合わせることで、組織は必要なデータのみを保存することができます。その結果、データのバックアップ費用を削減し、さらに効率的に暗号化やアクセス制御などのセキュリティ対策を実施して、機密情報を保護することができるのです。
上記は、OpenText Cybersecurity製品管理担当ディレクターであるGreg Clarkによる投稿の抄訳です。
GregはVoltage Data Security Platformの責任者です。