ここからはじめよう_Agile Manager2:アプリケーションやリリースを理解する(1)

 Agile Managerを使って開発を始めるに先立ち、基本的な設定をまずしなければなりません。具体的には、"プロジェクト"と"リリース"に関する設定です。
  • プロジェクトでは、プロジェクトの基本情報を登録します。
     ユーザ情報、タスクやバックログの振る舞いのデフォルト、作成するアプリケーションの情報、バージョン管理システムやビルド管理システムとの連携設定などを行います。
  • リリースでは、プロダクトのリリーススケジュールやその期間内のスプリントの設定を行います。
個々の項目の設定のやり方はじかに説明するとして、今回はプロジェクトの基本概念である、"プロジェクト"、"アプリケーション"、"リリース"に話を説明していきましょう。
【"プロジェクト"、"アプリケーション"、そして"リリース"】
Eclipseのような統合開発環境をお使いの方(→含む、私)は、プロジェクトというと、
  • 開始、終了が定められた開発活動で、
  • ツール上でその開発活動で扱われるリソース(ソースコードやモデル情報等)をまとめる単位
というイメージをお持ちでしょう。実際の開発現場でも、開始・終了が定められた開発期間を"プロジェクト"と呼んでいるところが少なくないでしょう。
それに対して、Agile Managerでは、よりアジャイル/リーン開発的な捉え方をしています。従来型の開発がある期間開発に集中して、その期間の最後に全部の機能をどかーんとリリースするのに対し、システムやサービス(アジャイル屋さん的には"プロダクト"ですね)は作り続けられるモノであり(相対的に小規模な)サービスをより短い時間間隔でリリースし続けるという捉え方です。
図1
図1概念
 Agile Managerでは、開発の進み方や単位を次のように捉えています。
  • プロジェクトは、クラウドでいうところの、"テナント"に対応する。ユーザ情報を始めとする各種の情報を管理する、他から分離されたひとまとまり。
  • プロジェクトでは、一つ以上のアプリケーション(アジャイル屋がいうところの"プロダクト"に相当)を管理する。
  • プロジェクト内では、一つ以上のリリースを宣言する。
  • 一つのリリース期間中には、一つ以上のスプリントが宣言される。
  • 各アプリケーションは、一つ以上のリリースでサービスをリリースする。複数のアプリケーションを管理する場合、すべてのアプリケーションがすべてのリリースでサービスをリリースしなくとも良い(→強制されない)。
【次回は設定してみましょう】
 基本的な概念を頭に入れていただきましたか?
次回を実際に各々を設定することで、理解を深めましょう。
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