ここからはじめよう_Agile Manager3:アプリケーションやリリースを理解する(2)-update

すぐに使い始めるために、まず最低限設定しなければならないモノから設定しましょう。
具体的には次の情報になります。

  • プロジェクト設定・・・アプリケーションの名称と概要を登録します。
  • リリース設定・・・リリース期間の情報と、そのリリースに関与するチームの割当を行います。

※評価版ユーザはご自身の情報がすでに登録済みになっています。


【まず"設定"モードに入る】

 評価ユーザとしてAgile Managerにログインすると、まず最初に[HP Agile Managerへようこそ]画面(図1)が表示されます。
この画面右上の、なにやらぼんやりと人影が見えるところをクリックすると・・・

図1:ようこその画面

fig1.png


・・・びろーんと伸びて、図2のバーが現れます。

図2

fig2.png

※(2014/11/02)V2.xから、プロジェクトの管理単位が変わったので、ここ以降更新しました。

この歯車印の[設定]をクリックすると、プロジェクト設定のためのタブ群が表示されます(図3)。
このタブを切り替えることで、個々の項目を設定することができます。

図3

Fig3_upd.png

V1.xまでは、"プロジェクト"という入れ物の中で複数のアプリケーションを管理していましたが、V2.xから、従来の"プロジェクト"から、"サイト"ー"ワークスペース(V1.xのプロジェクトに相当)"という2層構造で管理できるようになりました(図4)。

図4

Fig3a.png

 複数の開発案件をAGMで管理しようと考えた時に、V1.xでは他の開発チームのリソースが参照できてしまったり、リリースサイクルが異なる場合には、別テナントの契約が必要でした。

V2.x系では、ひとつのテナントの中を論理的に分割し相互に独立した"ワークスペース"という単位をあらたに設けました。そしてこのワークスペースを管理する上位の管理単位として"サイト"を設けました。V2.x系では1テナント(=契約単位)=1サイトとなっています。

 ユーザの一覧は、図3の[サイトユーザ]で設定します。

図5

Fig3-2.png

[サイトユーザ]設定で各ユーザに利用できるワークスペースを忘れずに割り当てましょう。

【ワークスペースにアプリケーションを登録する】

次にワークスペースにアプリケーションを登録します。

図6

fig5.png

  "最低限必要"という意味では、[アプリケーション]の設定のみで可能です。

評価ユーザ一人で使う場合にはワークスペースとして[標準設定]がデフォルトが入っているので、まずはそのまますすめましょう(画面例では、Japanese UI Test Environmentになっていますが、そこはお気になさらず・・・)。
で、[アプリケーション]タブを選択すると、アプリケーションの一覧が表示されますが・・・ま、最初はからっぽです(当然)。

[+アプリケーションの追加]をクリックすると図7が表示されます。


図7

fig9.png

・・・アプリケーションとして初期登録する情報は、たったこれだけです。前回の解説にもあったように、アジャイル/リーン開発の世界観では、「プロジェクトはずーーーっと続くモノ、サービスはこまめにリリース」というものです。したがって、時間的な情報は、リリース設定で登録することになるのです。

【リリースの設定】

 次にリリースを設定しましょう。
 段取りは次のように進みます。
・リリースで期間を設定する
・リリースで設定されたパラメータでスプリントが(自動)設定される
・そのリリースに関与するチームを設定する

図4で[リリース]を選択します。以前に設定したことがなければ、ブラウザの中央に[最初のリリースの作成]ボタンが表示されますので、これをクリックします。すると、リリースの設定画面が現れます(図8)。

図8fig5.png

リリースの開始日・終了日を設定し、スプリント期間と単位を指定する-たとえば、間隔:"2"、単位:"週"と指定すると、2週間を1スプリントとみなされる-と、開始日から終了日までのスプリント(複数)が登録されます。リリース設定の[スプリント]タブを選択すると、3つのスプリントが設定されていることがわかります。
ちなみに、このリストで、日付をクリックして変更したり、名前を変えることも出来ます。

プロダクトを作るチームは、[チーム]タブを選んで登録しましょう(図9)。

図9

fig12.png

とりあえず適当な名前(画面上では、"Name")を入力して[保存]すると、画面左端[チームメンバー]が選択できるようになりますから、クリックしましょう。
[チームメンバの追加]から新たにメンバを追加を追加します。

これで、リリース(「リリース1」)とそれを構成するスプリント(が3つ)、そのすべてに関与するチームとチームメンバーが関係付けられました。

個々のアプリケーションには、開始日や終了日という概念が設定上はありません。そのようなスケジュールにまつわる情報は、リリースとスプリントで扱われます。

これで開発を始められるようになりました。


【次回は、SubversionとかJenkinsとか・・・】

・・・の設定、解説します。

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