前回に引き続き・・・なんてちょっと油断していたら、またアップグレードしてますね(図1)。
図1
まったく油断も隙もない・・・
さて、気を取り直して・・・設定のステップは、事前準備も含めて以下のステップ4になります。
ステップ0:SubversionとJenkinsの連携は、あらかじめ設定しておく(←事前準備です)
ステップ1:ALI DevBridge(以降、DevBridge)をインストールする
ステップ2:Jenkins側にDevBridgeとの連携用プラグインをインストールする
ステップ3:Agile ManagerからALI設定ウィザードを使って、SubversionやJenkinsとの連携を設定する
それでは、各ステップを見ていきましょう。
【ステップ0:SubversionとJenkinsの連携は、あらかじめ設定しておく】
前回の説明でもみてきたように、Agile ManagerはSubversionからはコードの変更差分情報を、Jenkinsからはビルド結果情報をそれぞれ取得しますが、SubversionとJenkins間の連携には直接介入しません。したがって、まずは、SubversionとJenkinsとの連携をあらかじめ設定しておく必要があります・・・とはいっても、なにも難しいことはありません。Subversionにコードを管理し、Jenkinsのジョブがそのコードをビルドするという、ごくごく普通の動きが設定されていれば、大丈夫です。
このあたりの設定方法はインターネット上に多くの情報がありますので、適宜そちらを参照してください。
【ステップ1:ALI DevBridgeをインストールする】
仲介サーバーの役目を果たすDevBridgeをインストールします。DevBridgeはAgile Manager内の[プロジェクト設定]-[ALIサマリ]からダウンロード出来ます(図2)。
図2:
ちなみに、ALIサマリの右側には、ALI設定手順の動画があります。Agile Managerの一つ前のバージョンで、インターフェースは英語ですし、一部画面のレイアウトが現バージョンとは異なっています。Jenkinsのプラグインの設定を先にしているところなど、細かいところで違いがありますが、各々のステップで設定する内容はさほど変わりが無いので、
まずはこの動画で見ておくと、わかり易いと思います。
ALI DevBrdigeの設定は、動画だと開始後4分ごろに始まります。
さて、左側の「ALI DevBridge設定」内のリンクから、Zipアーカイブファイルをダウンロードします。斜体字で「複数のテナントに接続するには、・・・」とありますが、評価ユーザの場合にはテナントがデフォルトで一つ割り当てられているので、無視しておいて構いません。
さて、ダウンロードしたZipアーカイブを展開してください(図3)。
図3
"README_ja.txt"の中に手順がかかれていますが、特に要注意なのは、ポート番号です。
DevBridgeは、Jettyサーブレットという形態でリリースされるので、デフォルトのポートは8080となります。このポート番号を変更する場合は、上記ディレクトリwrapper以下の"wrapper-custome.conf"の該当箇所を修正する必要があります(図4)
図4
注意:コメント行になっているので、"#"を外すのを忘れないように!
DevBridgeの起動終了は、コマンドプロンプトから実行します。
・起動 "bin¥DevBridge.bat console"
・終了は、コマンドプロンプトで、<CTRL-C>で指示します。
・サービスとしてインストールするなら、"bin¥DevBridge.bat install"
・サービスのアンインストールは、"bin¥DevBridge.bat remove"
です。
では起動させて、DevBridgeにログインしましょう。"http://{DevBridgeのURL}:{ポート番号}/"でアクセスすると
ログイン画面が現れます(図5)。
図5
ここで、求められるユーザ名、パスワードは、Agile Managerのユーザ名、パスワードです。
DevBridgeへのログインが成功すると、次のビューが表示されます(図6)。
図6
ああ、注意されちゃいました。「ALI Dev BridgeのデプロイメントURIがHP Agile Managerで設定されていません」・・・つまり、Agile Managerの側に、通信するDevBridgeのURIを教えてあげる必要があります。
Agile Managerの[ALIサマリ]に戻りましょう(図7)
図7
[設定]をクリックすると、Dev BridgeへのURIを入力するよう促されます(図8)。
図8
これに、URIを入れると、ALIサマリページは次のように変わります(図9)。
図9
上段の[ALI Dev Bridge設定]のところで、"Bridgeは接続されています"とメッセージが表示されます。また下段の[ビルドとソース管理の設定]がアクティベートされています。
次にJenkins側の設定とすすめましょう。
【ステップ2:Jenkins側にDevBridgeとの連携用プラグインをインストールする】
Jenkinsでは各種のプラグインを介してビルドプロセスの機能を拡張することが出来ます。Agile Managerとの連携でも同様にプラグインをJenkins側にインストールします。
図9のJenkinsエージェントをクリックすると、"ali-jenkins-plugin.hpi"というモジュールがダウンロードされますから、これをそのままJenkinsにインストールします。
#Jenkinsへのプラグインのインストール手順は、ごくごく一般的な手順のままなので、本稿では割愛します。
・・・とここまで書いて、(なんと)会社行かなあかんので、以降のステップは次回に。