では、さっそく前回の 状況を軽く確認していきます。
まず、Controllerでシナリオを作成し、その作成したシナリオに基づき、負荷テストを設定し、実施する際にマシンのリソースを取得できるようモニタリングを設定しました。実施中にリアルタイムモニタリングができ、私の場合は、マシンのCPUリソース逼迫によるエラーが多発して終わったという結果になりました。
ここまではいいでしょうか?画面としては次のような状況になっていますね?
では、早速今回の目的である「レポートを作成」していきましょう。 リアルタイムモニタリングとは別に、終了後の結果を複数表示させる事ができるAnalysisを起動させます。シナリオが終了したままの状態で、ツールバーから「結果」-「結果の分析」をクリックします(下図参照)。
すると、次の画面が表示されますね?これは、先ほど終了した負荷テスト実行の結果をAnalysisでレポート化するために収集したデータを分析しているんです。しばらくすると終了します。
自動で、Analysisが開いて、先ほどの負荷テスト結果がすでに分析されてレポートかされています。
ちょっとみてみましょう。サマリに、トランザクション単位に応答時間が平均、最小、最大、90パーセンタイルで表示されてますね?それから、スループットやエラー数などもサマリをみるだけでわかります。
各収集項目のデータを見たい場合は、左の「セッションエクスプローラ」から「グラフ」内の該当データを表示させて確認します。ここでは、「トランザクションサマリ」をクリックしてみましょう。
こんな風に表示されましたか??(トランザクション設定を飛ばした方は、他の項目で試してみてください)
これはトランザクションが実行時間中にどのくらい成功、失敗したかをカウントしています。
では、先ほど収集したローカルホストのWindowsリソースを表示させてみましょうか!
「グラフ」を右クリックして「新規グラフの追加」をクリックしてください(下図を参照)。
「新規グラフを開く」ウィンドウが開くので、ここで「システムリソース」から「Windowsリソース」をクリックしてみましょう。
そして、「グラフを開く」をクリックます。項目が多い場合はフィルターを使用して開くということもできますが、ここではそのまま開きます。
新しく、タブが追加され、取得したWindowsリソースデータが表示されましたね?ただ、デフォルトでは全リソースが表示されてしまってぐちゃぐちゃ見づらい状態ですから、ぐっと必要なリソース情報に絞ってみましょう。今回CPUが80%を越えたというのが他のエラーを引き起こしていたので、CPUだけをチェックして、他はチェックをはずしてみてください。
次のようにCPUの「%Processor Time」だけを表示されましたね?どうも、平均して75%を超えており、終了近くで100%近くまで負荷があがっていた事が分かります。
となると、テスト担当者としては、このCPU使用率と他の項目情報の相関を調査したいですよね?
なので、ここでは、このCPU使用情報と実行中の仮想ユーザ数の相関グラフを作ってみましょう。Windowsリソースのグラフを表示した状態で、ツールバーの「表示」から「グラフの結合」をクリックしましょう!
すると、「グラフの結合」ウィンドウが開くので、ここで「Windowsリソース」から「結合対象グラフの選択」で「実行中の仮想ユーザ」を選択して新しいグラフ名を「結合したグラフのタイトル」に入力して「OK」をクリックします。
すると、こんな風になりました。常時負荷が高かったのであまり、いい負荷テストのグラフとしては面白みがないですが、どのように相関を作るか、それがボトルネックのあたりをつけるのにいろいろなリソース項目をすぐに選択して相関させることができるとどんなに便利か分かってもらえたと思います。
では、作ったレポートを保存しておきましょう。Analysisのツールバーのフロッピーのアイコンが「保存」ですので、クリックしてみましょう。
「Analysisセッションの保存」ウィンドウが開くので、皆さんの保存したい場所とファイル名(レポート名)を入力してもらったら、「保存」をクリックしましょう。
これで、今回負荷テストを実行した結果を後から実行した結果と相関するために利用できるようになりましたし、いつでも、レポート結果を他のメンバーと検証する事ができるようになりました。
Analysisは終了しましょう。「ファイル」から「終了」を選択するか、ウィンドウのクローズをクリックしましょう。
また、Controllerは起動したままですね、こちらもシナリオを保存しておきましょう。
これで、今回の「ここからはじめよう」6回目は終了です!!皆さん、お疲れ様でした!!
インストール含め 計4回と長くなってしまいましたが、いかがだったでしょうか?LRv12を利用した基本となる負荷テストの手順については理解していただけたかと思っています。
次回は、ALM・QC編をやろうかと思ってますので、また会いましょう!