Agile Managerアップデート情報2014/08/08版

■新機能:"ワークスペース"が導入されました。
メリット:1つのテナント内で、隔離された作業領域を複数持てるようになりました。

 これまで、評価利用を申請すると、各自にテナントが一つ割り当てられて、その中で複数のアプリケーションの開発を管理することができました。これまでのAGMでは、リリースやスプリントがアプリケーションに定義されるわけではなく、むしろリリースやスプリントが定義されている下で、各アプリケーションが各々のタイミングでプロダクトをリリースする、というリーン的な見方に立っていました。
 しかしこの管理体系では、開発管理されるアプリケーションが増えてくると少々具合が悪いことが・・・。
例えば・・・
1)管理下にあるアプリケーションのすべてが、同じリリースサイクル、同じスプリント期間というわけではない。もし別のサイクルや期間で定義しようとするなら、別のテナントが必要だった。
2)チーム編成や作業領域が丸見え。
今回追加されたワークスペースは、テナントの中に設けることが出来る独立した作業領域です。インターフェース上では、[サイト](←これが1テナントに対応します。図1)の管理下に複数の[ ワークスペース ] が存在します(図2)。
図1:サイトとワークスペース
menu.png
図2:1サイト内に、複数のワークスペース
listofworkspaces.png
 このワークスペースは、以下の情報をワークスペース単位で持つことが出来ます。
  ・リリースサイクル、スプリント期間の定義
  ・ユーザ、チームの設定
  ・アプリケーション
  ・ALI(ソースコード管理システムやビルドサーバーとの連携設定)
等々、そうこれまでテナント単位で設定していた情報が、これからはワークスペース単位で設定できます。
 利用者は、自分が所属するワークスペースを設定することができ、複数のワークスペースと関係付けられている場合には、ワークスペースを切り替えることができます(図3)。
図3
myown.png
これで、テナント一つでも、より大人数で並行して開発を進めやすくなりました。
■新機能:"テンプレート"機能が提供されました。
■メリット:ストーリーや不具合に対応する際の"お約束の一連のタスク"を、自動的に起票できて便利になりました。
 チームの開発状況に応じて、必要な作業をタスクとして起票してチームでそれを消化していく。従来の開発スタイルとの特徴的な違いのひとつは、タスク管理のダイナミズムでしょう・・・とはいいながらも、なんでもかんでも、「これまで経験のないタスク」ってわけでもありません。ガバナンス、知識の共有、手順の明確化・・・狙いはさまざまなれど、いかなアジャイルとはいえ、ある程度典型的な作業の流れや、一連のタスクのお約束ってものはあるのが普通です。それを毎度毎度起票するなんて・・・
 直近のバージョンアップでは、[テンプレート]機能が提供されました(図4)。
図4:
template.png
 一連のタスクの集合を1テンプレートとして、不具合、ユーザストーリー各々に最大5個までテンプレートを定義することができます。
 定型的な作業手順の起票と管理はこのテンプレート機能でとても楽になると予想しています。ぜひ使ってみてください。
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