Vertica 24.3のリリース

  • hibiki

Verticaの最新版がリリースされました。主な新機能および変更点は以下の通りです。


Kubernetes環境におけるよりシームレスなアップグレード

Kubernetes環境において、アップグレード作業中にデータの書き込みを行えるようになります。これにより、データベースの読み書きを止めることなく、KubernetesのOperatorを用いてアップグレードを開始することができます。

Rocky 8をベースとしたGCPのイメージ

Rocky Linux 8をベースとしたイメージがGCPのMarketplaceから利用できるようになります。

Grafana, Datahub, DBT向けのプラグインの改善

この改善により、3つのよく知られているオープンソースツール - Grafana, Datahub, DBT - との接続が容易になります。Verticaとオープンソースおよびサードパーティ製のミドルウェアとの連携は多くのお客様のデータエコシステムにとって重要な要素です。

クラスタ管理

Verticaクラスタを管理するツールが、クラウド環境およびオンプレミス環境向けに2つあります。Vclusterはオンプレミス環境を管理し、Vertica GoはSaaS環境をサポートします。この2つのツールは並行して開発され、互いに補完しています。これにより、ユーザはクラスタパフォーマンス問題をより容易に管理することができます。また、SSHに依存した方法から脱却し、データベースをインストール・管理・監視することができます。ユーザはAdmin Toolsの代わりにVCluster Ops CLIを使用することができます。

Query Profiler Notebook

クエリの実行プロファイルを理解するための新しい方法としてQuery Profilerが提供されます。これはPythonベースのアプリケーションで、クエリプランをグラフィカルに表示することができます。

複数のCommunal Location

Eon Modeデータベースが複数のCommunal Locationを持つことをサポートします。これにより、特定のデータを指定したLocationに保管することができるようになり、パフォーマンス・ストレージコスト・データ可用性をより良く管理できます。CREATE LOCATIONファンクションを用いてCommunal Storage Locationを追加し、SET_OBJECT_STORAGE_POLICYファンクションを用いてデータベースオブジェクトを追加したLocationに紐付けします。

Parquetファイルの読み込み改善

Parquetファイルの読み込みのパフォーマンスが改善されます。これにより、Verticaはより競争力を持つクエリエンジンとしてご利用いただけます。

Amazon Simple Queue Service(SQS)を用いた自動データロードの改善

AWS環境でVerticaをお使いのユーザは、Amazon Simple Queue Service(SQS)を用いてリアルタイムデータのロードを実行することができます。

NodeJSユーザ向けのセキュリティ機能の改善

Verticaはクライアントデータを守るためのセキュリティ改善を行っています。今回、vertica-nodejsでOAuthが利用できるようになり、Verticaのパスワードを与えることなしにWebサイトにVerticaのデータをアクセスする権利を与えることができます。これは、Webブラウザからデータにアクセスするより堅固な方法となります。


その他の変更点については製品ドキュメントのNew and changed in Vertica 24.3をご覧ください。是非、Verticaの最新バージョンをお試しください。

Premium Edition(製品版)のダウンロードサイト:https://sld.microfocus.com/

Community Editionのダウンロード:https://www.vertica.com/try/

製品ドキュメント:https://docs.vertica.com/24.3.x/en/

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