Verticaの最新版がリリースされました。主な新機能および変更点は以下の通りです。
ARM環境のサポート
一部の早期導入ユーザ向けにサポートしていたARM環境が本リリースより正式サポートとなります。使用する際はARM環境向けのインストーラをご利用ください。TPC-DSを用いたベンチマークでは、1ドルあたりのクエリ実行数を元とした計測の結果、x86と比較して2倍のコスト削減が確認できました。ARMはAWS G2/G3を含むプラットフォームに広くサポートされます。
JDBCドライバによるSession Transferのサポート
Kubernetes環境においてデータベースのダウンタイムを伴わずにアップグレードを行うことができるようになります。その際、JDBCドライバを使用したアプリケーションでは、Session Transferを利用し、停止するSubclusterから自動的に接続先を稼働しているSubclusterに切り替えることができます。
Kubernetes環境におけるCommunal StorageとしてCephをサポート
Object Storeをお持ちではないユーザにEon Modeをご利用いただくための新しいソリューションを提供します。
Eon ModeはEnterprise Modeと比べ、メンテナンスコストを大幅に削減することができます。また、BIエコシステム全体をKubernetes環境で稼働させることにより、拡張性が向上し、信頼性・耐障害性が高まり、移植性も向上し、管理・監視・自動化が容易になり、セキュリティについての判断も容易となります。
Eon Modeクラスタを操作するための直感的なWebユーザインターフェース
Eon Modeクラスタ向けにAdminToolsを使わずに操作を行う直感的なWebユーザインターフェースを早期導入リリースします。ユーザはVCluster Ops APIとCLIを用いたユーザインターフェースを使ってクラスタの管理ができます。これにより、ユーザはVerticaデータベースを管理するためにSSHを使用する必要がなくなります。
Kubernetes Operatorを用いたRestore Point
KubernetesのCustom Resourceを用いてRestore Pointの作成ができるようになります。これにより、ユーザは新しいバックアップの方法を得ることができます。
その他の変更点については製品ドキュメントのNew and changed in Vertica 24.4をご覧ください。是非、Verticaの最新バージョンをお試しください。
Premium Edition(製品版)のダウンロードサイト:https://sld.microfocus.com/
Community Editionのダウンロード:https://www.vertica.com/try/
製品ドキュメント:https://docs.vertica.com/24.4.x/en/