Youtubeで見る、Mobile Center

「実際に動くところを見たい」とリクエストをいただくと、デモ機材一式背負ってお客様先へ訪問・・・ってのはいまでも同様ですが、最近はYoutubeにいろんなデモ動画がアップされるようになり、ずいぶんと楽になりました。ここ最近HP MC関係のデモ動画がアップロードされたのですが、なにせ英語でべらべら説明されちゃうし、そもそものどんな製品なのかがよくわからないと、動画そのものが理解できない・・・ということで、今回はデモ動画を解説して、「こんなふうに動く」という感じをつかんでいただこうと思います。

その前に、「HP MCってこんなもの」

HP MCの利用モデルを図にしたものが、下の図です。

MC構成図.png

HP MCは、それ自身がテストツールというよりも、モバイルデバイス上のアプリを弊社のテストツールでテストできるよう仲介する役目を担います。この図に見るように、MCサーバーでは、タブレットやスマートフォンが接続され管理されています。同時に実際にデバイス上で動かすアプリもMCサーバーに登録しておきます。
テストそのものは、弊社のテストツールを利用します(図の左側。これがMCのクライアントに相当します)。利用出来るテストツールは、以下のモノです。

  • 自動テストHP Unified Functional Testing(UFT):
    モバイルアプリでの操作をキャプチャ&リプレイします。操作の所々にチェックポイント(例えば「ここのラベルには、"xxxxxx"という文字列が出るはず」といった感じの)を入れ、検証します。
  • 負荷テスト・性能テストHP LoadRunner(LR):
    パフォーマンステストを実施します。モバイルアプリの性能は、「デバイス上での応答」だけでなく「バックエンドのサービスまで含めたプロダクト全体としての応答」が重要です。LRを使うことで、プロダクト全体としての負荷テスト・性能テストを実施することが出来ます。
    また、MCには、回線品質のシミュレータ製品HP Network Virtualization(NV)の利用権が含まれています。3GやLTEの回線品質(帯域、パケットロス、レイテンシー等)を、実際のデータを元に再現することで、よりリアルなテスト環境で、よりリアルな負荷テスト・性能テストが可能になります。
  • マニュアルテストHP Sprinter:
    自動化が難しい場合は、手作業によるテストの実行記録を支援するツールです。アジャイル開発での探索的テストにも利用されます。

Youtubeで、どんな動きか見てみよう
では実際にどんな振る舞いをするか、見ていきましょう。ここでは、機能テスト自動化ツールのHP UFTとHP MCとの連携という、もっとも基本的なパターンを見ていきます。

ポイントなる箇所を以下に解説していきますので、動画と合わせてご覧ください

  • (0:05付近) HP MCでの管理ーテスト対象アプリの管理
    動画は、ブラウザでHP MCに接続した状態から始まります。HP MCサーバーは、テスト対象のモバイルアプリケーションの管理と、接続されたモバイルデバイス(実機です)を管理していますが、それらの情報は、HP MCサーバーにWebブラウザでアクセスして管理することが出来ます。下の画面は、アプリケーションの一覧の様子です。
    fig1.png
    動画ではこの後、アプリケーションを登録する作業が続きます。

  • (0:29付近)HP MCでの管理ーデバイスの管理
    次は管理されているデバイスの一覧です。HP MCサーバーにモバイルデバイスを接続すると、通信用のエージェントプログラムがデバイス上に自動的にインストールされ、MCサーバーにテスト用デバイスとして登録されます。下の画面はデバイスが一覧表示された例です。
    fig2.png

  • (0:34ー1:03付近) HP MCでの管理ーHP MC上でデバイスをいじる
     デバイスを選択すると、エミュレータ上にデバイスの画面が表示されます(下図)。動画では、エミュレータ上で操作
    していますが、この時サーバーに接続された実機でも同じように動いています。
    fig3.png

  • (1:12付近) テストツールとの連携ーHP UFTの起動 これからテスト操作を記録します。新規テストを選び若干の設定を確認した後・・・
  • fig4.png

  • (1:39付近) テストツールとの連携ーHP UFTから HP MCで管理するアプリケーションの一覧が立ち上がりますから、テストで使用するアプリケーションを指定します。
    fig5.png

  • (1:46付近) 同様にデバイス一覧からデバイスを指定します。
    fig6.png

  • (1:51付近) 実行時のマシンの使用状況のモニター(CPUやメモリの使用状況等)を指定します。
    fig7.png

  • (2:08付近) テスト準備完了。エミュレータが現れアプリが起動した状態になります。
    画面左側がHP UFT、右側がHP MCによるエミュレータです。
    以降、エミュレータで操作すると、その操作の記録がUFTスクリプトとして、画面左側に表示されます。
    fig8.png
    ここで注意してほしいのは、エミュレータ上で操作をすると、サーバーに接続された実機でも同じ動きが行われているという点です。HP MCを介したデバイス上でのテストは、「エミュレータによるテスト」ではなく、「実機上でのテスト」なのです。


  • (3:48付近) スクリプトの再生
    記録が終了すると、一旦UFTが全画面で現れますが、すぐに記録したスクリプトの再生へと動画は進みます。
    fig9.png

  • (4:38 付近) 再生真っ最中です。
    左側のスクリプト画面で、いま実行中の箇所がハイライトされます。エミュレータ画面上では、実機で実行
    されている様子が反映されると同時に、その時点でのデバイス上のリソースの使用状況が表示されます。
    fig10.png

  • (15:53付近) そして結果の確認です。テスト(といいながらこの動画では単なる記録の再生ですが)の各ステップとその詳細情報は、HP UFTのほうが参照します。

fig11.png

いかがでしょうか? 

動画を見るとよりイメージが湧いてくるかと想像します。
Youtubeでは、これ以外にも動画が出ていますが、代表的なものを、リストアップしておきましょう。

アップロードされている動画のリスト



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