現象:ブラウザからHP ALMにアクセスできない
インストールもうまくいったのに、HP ALMにアクセス出来ない(「サービスが見つからない」とか言って怒られる)。
タスクマネージャーの「サービス」で見ると、"HP Application Lifecycle Management"は実行中になっている。
なぜ?なにがいけないの?
<原因1:実はデータベースが起動していない>
HP ALMは、情報の格納先としてOracleやSQLServerといったデータベースを利用します。これらのサービスが起動されていないと、HP ALMは「サービスとしては立ち上がっているのに、機能しない」ということがおきます。
<対処法>
Windowsのタスクマネージャーやサービス管理ツールで、データベースを起動します。
Windows Server 2012のタスクマネージャーでのイメージは次のような感じです。
再起動後、"HP Application Lifecycle Management"も念のため再起動しておきましょう。
<原因2:もう無理!って感じで、メモリ領域を確保できていない>
知らぬ間におびただしい数のサービスがバックグラウンドで少ないメモリを取り合っていることも珍しくない昨今、十分な領域を確保しきれていないことがあります。
<対処法>
タスクマネージャーで「詳細」を見ると、次の2つのプログラムが動いていることがわかります。
"ALMTrayIcon.exe"はその名の通り、Windowsのトレイとして常駐して、サーバーの動作状況を教えてくれるものです。
HP ALMの"本体"は"ALM.exe"のほうになります。
ここで、"メモリ(プライベート ワーキングセット)"の値に注目してください。ちょっと「しんどいマシン」だと、この値が300,00K~450,000K前後で推移していることがあります。これだと、ブラウザでアクセスしても色よい返事が返ってきません。
そんなときは・・・
いさぎよく再起動
・・・です。
現象:ブラウザでアクセスはできるけど、ログイン画面に行く前に、「ActiveXがどうたらこうたら」と怒られて先に進まない(昨日はうまくいったのに・・・)
<原因:前回とは異なるURLでアクセスしており、その値が信頼済みサイトに登録されていない>
インターネットエクスプローラーは、そのセキュリティの観点からActiveXコンポーネントのダウンロードや各種スクリプトの実行について制御(禁止)することができます。
<対処法>
「昨日はうまくいった・・・」ということは、その時点ではセキュリティ上のチェックはクリアしているということです。この場合は、ALMへのURLを変えていないかどうか確認してみましょう。
たとえば、「昨日はイントラ内での会社のURL、今日は出先だから違うURLでやってみた」ってな場合です。この場合は、インターネットエクスプローラーの「インターネットオプション」-「セキュリティ」で、当該URLを「信頼済みサイト」に登録しましょう。
現象:HP ALMのデスクトップクライアントにログイン出来ない。サイト管理で登録したユーザIDでも、サイト管理者IDを使ってもログインできない。
<原因:ユーザがプロジェクトに割り当てられていない>
デスクトップクライアントは、サイトにログインするのではなく、サイトの管理下にあるプロジェクトにログインします。サイト管理でユーザ登録を行う(この時点では、"サイトユーザ"と呼ばれます)だけでは、プロジェクトに割り当てられていません(つまり、ログインする先がない、ということです)。
<対処法>
サイト管理機能で、ユーザをプロジェクトに割り当てましょう。
このあたりの設定方法は、こちらをご覧ください。