Vertica 10.1.1のリリース ~Azure Clound, Kubernetes, コンテナ環境のサポート強化~

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Verticaはリリースの度に機能強化を続け、予測分析のプロセスに取り組むお客様に数々の分析関数および機械学習の機能を提供してきました。Vertica 10.1.1では、PMMLの最新バージョンである4.4のサポートをはじめ、新しい分析関数の追加、新しい機械学習アルゴリズムの追加(Approximate Quantile Sketch)など、数多くの新機能を提供します。

Vertica 10.1.1はMicrosoft Azure cloud上でのVertica in Eon Modeのサポートを正式に開始します。すでに複数のお客様がAzure storageを用いたVertica in Eon Modeのテストを行っております。

さらにこのリリースでは、高い拡張性と柔軟性を持つコンテナ・オーケストレーションのデファクトスタンダードであるKubernetesをはじめとするコンテナ環境でご利用いただくVerticaに対するサポートの暫定提供を開始します。弊社でテストを行ったDockerイメージをDocker Hubで公開しました。デプロイの柔軟性は我々のアーキテクチャの原則の一つでもあります。このサポートによって、クラウド環境へのデプロイの選択肢がさらに一つ増えることになります。このデプロイの方法の高い評価とお客様からのご要望に基づき、Kubernetesをはじめとするコンテナ環境に関わるすべてのVerticaの実装をオープンソース化することにいたしました。

また、このリリースでは、データレイクとデータウェアハウスのさらなるシームレスな統合を可能にするComplex Data Typeのサポート拡張、FIPS 140-2のサポート、など多くの機能拡張を行っています。単なるサービスパックではないことにお気づきいただけることかと思います。

Vertica 10.1.1の新機能は以下の通りです。

Microsoft Azure cloud上でのVertica in Eon Modeのサポート

  • Azure Storageを用いたVertica in Eon Modeのサポート
  • Parquetファイルを用いたデータエクスポートのAzure Blob Storageのサポート
  • External TableとCOPY文によるAzure Blob Storageのサポート

Kubernetesをはじめとするコンテナ環境のベータサポート

サポートするPMMLの更新と新しい機械学習アルゴリズムの実装

  • PMML 4.4のサポート
  • Approximate Quantile Sketch
  • ListAgg関数による複数文字の区切り文字のサポート
  • ARGMAX/ARGMIN分析関数の追加

FIPSサポートとVoltageインテグレーションの拡張

  • FIPS 140-2のサポート
  • VoltageインテグレーションとAccess Policyの拡張

より広範囲での配列と圧縮形式のサポート

  • ORCファイルの一次元配列のサポート
  • プリミティブデータ型を持つ一次元配列のJSON出力
  • string_to_array関数の改善
  • Parquetファイルへのエクスポート時のGZIPおよび他圧縮形式のサポート

さらに

  • ODBC ConnectorへのPredicate pushdown
  • SELECT句のカラム別名の参照範囲の改善
  • COMMITおよびCatalog Shapshotの同時実行性能の改善
  • Object Level Restore時の参照整合性制約の無効化

その他の変更点については製品ドキュメントのVertica 10.1.x New Features and Changesをご覧ください。是非、Verticaの最新バージョンをお試しください。

Premium Edition(製品版)のダウンロードサイト:https://support.microfocus.com/downloads/swgrp.html

Community Editionのダウンロードサイト:https://www.vertica.com/download/vertica/community-edition/

製品ドキュメント:https://www.vertica.com/docs/10.1.x/HTML/index.htm

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