Vertica 11の発表 ~Docker/Kubernetesサポート・機械学習/時系列分析の強化・分析パフォーマンスの向上を持つUnified Analytics Platformの最新版~

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Vertica Unify 2021において、Vertica 11 Analytics Platformを発表いたしました。

データ分析ドリブンの組織に要求される機敏性・俊敏性・安全性を満たすために、コンテナ技術を用いて様々なクラウド・環境への展開を可能にした統合分析・機械学習基盤を提供します。

Vertica 11によって、組織はサイロ化されたデータを統合し、進化したオートメーション機能による幅広いシステム展開方法を選択でき、重要なビジネス価値を引き出すための将来も有効に使い続けられるデータ分析・機械学習基盤を構築することができます。

Vertica 11の新機能および改善点は次の通りです。

幅広いシステム展開方法のサポート

  • Microsoft Azure上でのEon Modeのサポート - Vertica in Eon ModeはMicrosoft Azure Block Blob Storageのサポートを正式に開始します。これにより、3大パブリッククラウドすべてをお選びいただけるようになりました。
  • Docker ContainerとKubernetesのサポート - Dockerhubにて弊社テスト済みのVertica Dockerイメージを公開します。コンテナおよびKubernetesのオーケストレーションを用いたクラウドネイティブの展開方法を選択できるようになります。Kubernetesのサポートは、Kubernetes Operator, StatefulSets, Helm Chartsのサポートを含みます。

強化されたセキュリティ機能

  • FIPS 140.2順守 - Verticaは米国連邦機関が定めるセンシティブまたは価値のあるデータの保護を目的とした暗号化を用いたシステムの要件であるFIPS 140-2を順守します。
  • Voltage連携の強化 - Voltage SecureDataとの強固でシームレスな連携の強化により、データマスキング・Format Preserving Hashを含むデータのFormat Preserving Encryptionを確実なものにします。
  • 簡略化されたセキュリティ設定 - Verticaは大幅に簡略化されたセキュリティプロセスを提供し、ユーザ・グループ権限の制限・付与をより簡単に合理的に行えるようになります。

完全な機械学習機能

  • 機能拡張された時系列分析 - SQLとVerticaPyを用いた自己回帰・移動平均・定置試験・相関プロットの自動生成など、時系列予測が拡張されます。
  • Spark 2.0 Connector - VerticaはSparkとの接続改善を継続的に行っています。Spark 3.0と3.1をサポートし、さらに効率的な双方向データフローの実現、フィルタリング・SQLプッシュダウン・Kerberosを含むシングルサインオンをサポートします。
  • VerticaPy - VerticaPyはPandasやScikitのような機能を持つ新しいオープンソースのPythonライブラリです。VerticaのスケーラビリティとPythonのフレキシビリティを融合させ、Verticaに保持しているデータすべてを用いてデータサイエンスプロジェクトを実施することができます。
  • AutoML - 我々の最も進んだAutoML機能であるVerticaPy Delphiは、自動的なデータ準備、学習、複数のアルゴリズムを用いた評価、グラフの表示を正確かつ効率的に短時間で行うことができます。機械学習・AIプロジェクトを非常に短い時間でVertica内のすべてのデータセットを用いて行うことができます。
  • XGBoost - XGBoostはVerticaでサポートされる数多くのアルゴリズムの1つに追加された最新のアルゴリズムです。Auto-Retrainメタファンクションはモデルを常に正確な予測を生み出すようにします。
  • ディープラーニングとPMMLのサポートの拡張 - VerticaはTensorFlowの最新バージョンの2.5をサポートし、ディープラーニングのモデルを取り込むことができます。PMMLからの一般化線形モデルのインポートもサポートします。

分析パフォーマンスの向上およびその他改善点

  • ストアドプロシージャ - Vertica 11ではデータ生成から機械学習につなぐELTによる情報ライフサイクルの自動化を目的としてストアドプロシージャを導入します。Verticaはライフサイクルにおけるそれぞれのステップに必要となる一連のファンクションを持ちます。ストアドプロシージャは監査・鑑識のためのメタデータ収集を円滑に進めるための自動化を可能にします。
  • Complex Data Typeサポートの拡張 - MAP型・ARRAY型・STRUCT型などのComplex Data Typeを用いたデータ分析機能が拡張され、Parquetファイルと同様にそれらのデータ型の状態でORCファイルにエクスポートでき、データ修正やインポートすることなくComplex Data Typeのデータを抽出できます。
  • Management Consoleの拡張 - より高速に操作できるようQuick Launch Templateが導入され、より効率的に操作できるようワークフローが簡潔化され、Verticaクラスタをスムーズに稼働し続けられるようアラートや監視項目をカスタマイズできるようになります。
  • クエリ最適化の向上 - WITH句を含むクエリの処理性能が向上します。

Vertica 11は近日中にリリースされ、ご利用いただけるようになります。是非、Verticaの最新バージョンをお試しください。

Premium Edition(製品版)のダウンロードサイト:https://www.microfocus.com/ja-jp/support/downloads/

Community Editionのダウンロードサイト:https://www.vertica.com/download/vertica/community-edition/

製品ドキュメント:http://vertica.com/docs/latest/HTML/index.htm

プレスリリース(英語):https://www.microfocus.com/en-us/press-room/press-releases/2021/vertica-announces-vertica-11-delivering-on-vision-of-unified-analytics

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